子どもが健やかに成長する姿を見守り、手助けをする。
そんなかかりつけ医でありたい。
北海道は6月になり梅雨のないいい季節になりました。3月までのインフルエンザも4月はあまり尾をひかず、5月7日は救急当番日でしたが、インフルエンザに罹る人は少なく嘔吐と発熱を伴う胃腸炎が目立ちました。例年5月に流行するアデノウイルス(プール熱、咽頭結膜熱)感染症も今年はあまり多くなく6月の今頃になって手足口病とともに感染する子どもさんが目立って来ました。今年は両方とも全国的には大流行とのことです。上にあげた“うつる病気”を感染症と言いますが、いずれもウイルスが人から人へ伝染(感染)して発病するものです。嘔吐、発熱、下痢の症状のすべて又は一部を伴う感染症を胃腸炎と言い、慢性的にある場合以外で急に症状が起きたので“急性”胃腸炎という診断病名になります。“急性胃腸炎”と“診断”されましたー!前の病院では言われなかったので藪だったのでしょうか?などとたまに思う人がいるような気もしますが、吐いて下痢するのは胃と腸の症状で感染による“炎症”があるとみなして胃腸炎という“病名”が付くだけなのでそんなに大層な話ではありません。急性胃腸炎の原因としては大きく分けてウイルスによるものと細菌によるものがあります。ウイルスではノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的なものになります。